どうぐばこノート

zip にパスワードを付ける方法

Windows に入っている圧縮の機能では、zip にパスワードを付けられません。7-Zip などのソフトか、Mac ならターミナルを使います。

Windows 11 の標準の機能ではパスワードを付けられません

Windows では、ファイルやフォルダーを右クリックして[送る]から[圧縮(zip 形式)フォルダー]を選ぶと、zip ファイルを作れます。Microsoft のサポートページに書かれているこの手順には、パスワードを付ける項目がありません。パスワード付きの zip を作るには、7-Zip のような圧縮ソフトを入れて使います。

同じページには、暗号化されたファイルを zip に入れると、展開したときにその暗号化が外れてしまうという注意書きもあります。Windows の暗号化の機能をかけたファイルでも、zip にすれば守られるわけではありません。なお、Windows 11 のバージョン 24H2 では、扱える形式に 7z と TAR が加わっていますが、パスワードを付ける方法としては案内されていません。

7-Zip でパスワード付きの zip を作る

  1. 7-Zip を公式のページから入れます。
  2. まとめたいファイルやフォルダーを選んで右クリックし、7-Zip のメニューから[圧縮]を選びます。
  3. [書庫形式]で zip か 7z を選びます。
  4. [暗号化]の欄にパスワードを2回入れます。
  5. zip のときは、[暗号化方式]で ZipCrypto か AES-256 を選んで[OK]を押します。

7-Zip のヘルプによると、7z 形式の暗号化は AES-256 だけです。zip 形式では ZipCrypto と AES-256 を選べます。ZipCrypto は多くの zip ソフトで開ける形で、AES-256 はより強い暗号ですが、開けるのは 7-Zip や WinZip など一部のソフトに限られます。受け取る人の環境がわからないときは、AES-256 で作ったファイルが開けない可能性があることを伝えておくと親切です。ヘルプには、ファイル名を含めて書庫の見出しの部分も暗号化する「Encrypt file names」の項目もあります。

Mac はターミナルの zip -e

Mac には zip のコマンドが入っていて、ターミナルで「zip -e 作るファイル名.zip まとめるファイル」と打つと、パスワードを聞かれます。入力した文字は画面に表示されず、確かめのためにもう一度聞かれます。フォルダーをまとめるときは「zip -er」のように、中身もまとめる -r を合わせて使います。

この zip コマンドのマニュアルは、標準の暗号化は比較的弱いもので、本当に安全が必要なときは強い暗号化を使うように書いています。Info-ZIP の FAQ でも、従来の zip の暗号化はかなり弱いとされています。

パスワード付き zip で送るときの注意

パスワード付きの zip をメールに添付し、パスワードを続けて別のメールで送る方法は、同じ経路で両方が届くため、途中で読まれた場合の守りにはあまりなりません。一般的には、パスワードは電話やメッセージアプリなど別の経路で伝えるか、相手ごとに閲覧できる人を決められるクラウドの共有機能を使うほうが安全です。会社や学校で送り方の決まりがあるときは、その決まりに従ってください。

パスワードは、推測されにくい長めのものを使います。このサイトのパスワード生成ツールで作った文字列を、そのまま貼り付けることもできます。

確認した資料

確認日 2026-10-22。